突然
野里教室 石野です。
私の机には癒しコーナー(?)があります。
娘の写真や、生徒さんが撮ってくれた写真、引っ越ししていった生徒さんからの手紙や、
休学中の生徒さんからの手紙と、色んなものが通常は使用しないモニターに飾ってあります。
全てとても大切ですが、その中の一枚の手紙が私の宝物になりました。
その手紙をくださったR様は昨年の年末に突然入院をされました。
本当に突然で、そのお電話をいただいたのも昨年の最後のレッスン日で、確か教室が閉まってからでした。
年が明けてすぐに、
R様に会えなくなって私たちスタッフはもちろん、生徒様も寂しくされているという事。
何よりも体が一番大事だから、ゆっくり治してくださいという事。
お元気になられたR様にお会いできる日を心から楽しみにお待ちしています、
という事を書いてお手紙を出しました。
2月の前半にR様からおハガキを頂きました。
消印は2月8日になっていました。
6日に退院されたばかりなのに、すぐにお手紙を書いてくださっていました。
申し訳なくて、でもとても嬉しくてありがたくて、私たちもR様にお会いできる日を本当に楽しみにしていました。
6月になって、R様のお誕生月なのでお手紙を書きました。
お誕生日のお祝いと、R様に会えなくて寂しい事。もし近くへお越しになることがあれば、
お茶でも飲みがてら遊びに来て下さいね、という事を書きました。
野口先生と、「R様、どうかな?」「お家でゆっくり過ごされてるかなぁ。」なんて話していました。
お手紙を出した次の土曜日にR様のご主人様が教室までわざわざ来て下さいました。
「お手紙ありがとうございます。本当はもっと早くに連絡しなければいけなかったんですが。」と。
実はR様は4月に亡くなられていたそうです。
「ここに来ていた時、とても楽しそうに通っていました。」
「また通いたいと本人も頑張っていたんですが。楽しみにしていたんですが。」と言ってくださいました。
お聞きした瞬間頭が真っ白になってしまって、今となってはどんなお話をしたのかあまり覚えていないのですが、
「本当にお世話になりました。」とご主人様はおっしゃいました。
今までにも生徒様とのお別れはあったんですが、退会されて会えなくなって、何年か経ってから、
「〇〇さん、亡くなったらしいよ。」と他の生徒様から教えていただくようなケースで、
全く実感のないお別れでした。
この仕事に就いて、「たくさんの生徒様と出会える本当に楽しい仕事だけど、不意にお別れが
訪れることもあるので、その覚悟はしておかないといけないよ。」と言われたことがあります。
覚悟していたつもりでした。でもやっぱり 『つもり』 でした。
思うことはたくさんあります。後悔することもたくさんあります。
今はただR様のご冥福をお祈りするばかりです。
そして、どうかご家族の皆様がR様を胸に、穏やかな気持ちで過ごせる毎日が来ることを願います。
野里教室
石野
7月 2, 2017 日曜日 at 11:18 pm
このお仕事をしていると、いろんな方にお手紙やはがきを出したりします。それと同時に、お手紙やはがきを頂くこともたくさんあります。
私も何度かお別れが来ることも経験しましたが、とっても悲しいですよね・・・
R様、教室に通っていただいて、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。