長期間受講していただくために

当教室では、集客方法にはあまりこだわっておりません。
コンサル会社は、集客方法についてはプロから見ていろいろな意見を出してくれるでしょう。お客様が人間である以上、いろいろな業種で共通しているはずでしょうから・・・。入会してくれないことには、生徒数が増えないのだから、集客方法が大切なことは理解しています。しかし、本気で生徒数を倍増させたいとお考えであれば、既存客から教室のファンにすることが絶対必要となります。
当教室では、このことに重点をおいて開講当初から取り組んできました。その取り組みの結果、ほとんどの教室で生徒数100名、多いところで200名を超えました。このように受講期間を延ばすことに重点をおくことがコンサル会社の提案するところと異なる点です。
コンサル会社では、組織として利益を出すことを目的に提案しますが、小さなパソコン教室が同じ様なやり方で対抗すると失敗することになりかねません。したがって、小さな教室は小さな教室なりの戦略を取ることが大切です。私たちはテレビでCMを流すことなんてできないのですから・・・。
私たち小さなパソコン教室に取れる戦略は、お客様を満足させ長期間受講していただくことに尽きると思います。6ヶ月以内に辞められるお客様が多い教室は真剣に考えなくては絶対に伸びません。
教室を見学してみないと、どこが悪いとか指摘はできませんが、対応方法に問題があるためお客様が辞められるのです。「中には2・3年通っていらっしゃるお客様がいます。」という反感を持たれるかもしれません。しかし、そういうお客様は馬が合うお客様だけではないですか?
自分のことを「いいインストラクター」だと思っている人、「自分は分かりやすく丁寧にご指導している」と思っている人ほど、自己満足で終わっていることが多々あります。(別にあなたの教室のことを言っているのではないですよ)

生徒数を増やすこととインストラクターのスキルは無関係

生徒数を増やす

パソコン教室は、「学校」だと考えているパソコン教室の多いこと。中にはMOS資格を取得するために受講されている方もいらっしゃると思いますが、短期間でたくさんのことをマスターしたいと思っている方以外は「学校」だと考えて対応すると、まず成功はありえません。
短期間で覚えたいという方には、短期間でお安い金額で覚えられたという満足、楽しく覚えたいという方には教室に来る事が楽しいという満足を与えられないといけません。
パソコン教室は「サービス業」です。どのような商売でも同じですが、最終的には物をいうのはお客様とインストラクターのアナログ的な信頼関係です。インストラクターがお客様にどれだけ満足を与えられるか?が勝負となります。お客様はパソコン教室に通っている以上、パソコンが覚えられることは当然と考えています。つまりお客様からすると、「分かりやすい説明」は当たり前なのです。
では、インストラクターに必要なものはなんでしょうか?
私がインストラクターを採用する場合、スキルはそれほど重要視しません。スキルはやる気さえあれば、後からでも十分付きますが、持って生まれた人間性だけはそう簡単に変えることができません。したがって、面接をしてその人の持っている人間性を見ます。
これまでインストラクターの募集をかけてたくさんMicrosoft Office Specialist エキスパート取得者やインストラクター経験者が来られましたが、Microsoft Office Specialist資格を持った人はすべて不採用でした。そして採用した人たちはMicrosoft Office スペシャリスト一般も持っていない人ばかりです。
今では、すべての人がMicrosoft Office Specialist エキスパート以上を持っています。うち6名はMOT資格者です。
ここでさらに注目してほしいことがあります。それは、パソコンのスキルが一番低いと言えるインストラクターが受け持っている教室の退学率が一番低いということです。その教室はその子が1人で切り盛りしている教室でインストラクターは他おりませんでした。このことからも分かるようにインストラクターにとって、一番重要なものはスキルではなく、人間性だといえます。
それでは、教室の経営者としてどうすればいいのでしょうか?
1つは、スキルがあって、人間性に優れた人を雇うこと。でもこれだと、人件費が高くなる可能性が高く、いい人に巡り合えることも少ないと考えられます。
2つ目は、スキルはないが、人間性に優れた人を雇って教育すること。これだと時間はかかりますが人件費は安くなりますし、失敗することも少ないと思われます。

インストラクターのチェック項目

1.お客様がいらっしゃった時、帰られる時、大きな声で「感謝の気持ちを込めて」挨拶ができているか?

2.すべての人に対して平等に対応できているか?
人は自分が話しやすい人や、気の合う人とは気軽におしゃべりしますが、自分にとって苦手な人に対しては、自分から進んで話さないものです。
しかし、お客様側からすると、すべて平等にお金を支払われています。インストラクターが苦手な人を避けたり、話すときにイヤな表情を少しでも見せると、お客様はそういう雰囲気を敏感に感じ取るものです。プロである以上、すべての人に対して同じ接し方をするべきです。

3.すべての人と世間話ができているか?
毎日毎日は無理でしょうが、空いた時間を利用して、来られたお客様とコミュニケーションが取れているか? 中にはおしゃべりがしたくて、通われている方もいらっしゃるかもしれません。苦手な人に対してもプロとして平常心で世間話をしないといけません。

4.いつでも微笑んで話しているか?
気にさわることを言われたり、同じ事を何回も聞かれても、顔色を変えずに話しているか?

5.いつでも、すべての人に気を配っているか?
お客様に対しておしりを向けていると、お客様が困っていても気が付かなかったり、1人のお客様に時間を掛け過ぎると、他のお客様が不満を感じることになるので、適切なアドバイスをして、次のお客様に移ることが大切です。
このことは使用しているテキストの出来次第でも大きく変わってきます。よいテキストを使っていると、少しのヒントを与えただけで済むこともあります。

6.教室に限らず、トイレまでも毎日掃除しているか?
トイレを見ると、だいたいそのお店のお客様に対する対応が分かるといいます。したがって、教室も同じだと考えてください。教室のトイレがきれいかどうかで、お客様の教室を見る目も変わります。

7.経営者的な考えでインストラクターが教室を運営できているか?
雇われている気持ちではなく、自分が教室の経営者であるという気持ちで、運営できているか?自分次第で教室が繁栄するということを意識して、教室全体のことを考えながら行動しないといけません。

これらの条件の中で1教室200名を越えるためには、1~5までの条件は最低クリアしないといけません。それをクリアしないと辞めていく人たちを教室に引き止めることは無理と言わざると得ません。チラシで10人入会されても10人辞められたら、生徒数は増えません。これ以上のことをいろいろ知りたい方は、ご見学されてご自分の目で確認されることをお勧めいたします。

いろいろな指導方法

現在、パソコン教室で取り入れている、指導方法には次のような種類があります。
あなたの教室の指導方法はどれですか?それぞれにメリット・デメリットがあるので比較してみましょう。もうすでにたくさんのお客様が来て、たくさんの益が出ているなら、今の方法を続けられたらいいと思いますが、もし、今以上にお客様も喜んでいただいて、かつ、もっと多くの益が出るならいち早く取り入れるべきではないでしょうか?
当教室が授業方式から個別指導方式に変更するときも、すぐに決定して2ヶ月後には開始いたしました。

指導方法の種類 メリット デメリット
授業方式 何人かを対象に一斉に指導することができるので、教室から考えた場合に効率はよい。
お客様同士が友達になる確率が高い。
授業料金の設定を高くできる。
人数が集まらないと効率が悪くなるため経営が難しい。
少ない人数で開始すると教室の回転効率が落ちてしまう。
落ちこぼれができてしまう確率が高い。
随時の入学ができないため、お客様に待ちが発生する。
テキストで調べるより、インストラクターに聞いた方が早いと言って、すぐに聞いてしまい、操作方法を覚えない。
個別指導方式 テキスト次第で、効率よく指導できる。
内容の異なる授業も同じ教室で指導できるため、教室の回転効率がよい。
授業料金の設定を高くできる。
少しでも授業料を安く抑えて、お客様の入会者数を増やしやすい。
テキストで調べる癖を付けることにより、インストラクターの負担が減る。
一度に複数の人数を指導するので、インストラクターの質が悪いとすべてのお客様にサービスが行き届かない危険がある。
生徒数が少ないと、人件費が割高になってしまう。
落ちこぼれができてしまう確率が高い。
マンツーマン
方式
お客様には喜ばれやすい。
教室のいいところが発揮しやすい。
お客様からは、聞きやすくなり、授業の効率もよくなる。
フル回転しても、収入が少ない。
1人あたりの授業料が高くなる。
教室の回転効率が極端に悪くなる。
e-ランニング
方式
ランニングコストが安い。
導入に経費はかかるが経営が楽。
人件費は安いが、人と人の繋がりがないため、飽きやすくなる。
一度導入してしまうと、方向転換がしにくくなる。
退学率が高くなる傾向にある。
CD・ビデオ
方式
ランニングコストが安い。
導入に経費はかかるが経営が楽。
人件費は安いが、人と人の繋がりがないため、飽きやすくなる。
一度導入してしまうと、方向転換がしにくくなる。
退学率が高くなる傾向にある。

比較検討した上の結論

私が考えた比較であるが、商売はすべて同じであると考えられるため、最終的に物をいうのは人間関係である。したがって、人間関係を気づきにくいe-ランニング方式、CD・ビデオ方式での教室経営で成功を収めるには、集客能力がないと利益を生み出せないと考えられます。


授業形式、マンツーマン方式では、教室の回転効率が悪くなる可能性が高いため、個別指導方式がベストの選択だと考えます。
ただし、個別指導方式を採用する場合に注意しないといけないことは、極力インストラクターの負荷を減らすことができる初心者に分かりやすいテキストが必要となります。


また、インストラクターの質が悪いと、辞めていく人も増えてくるため、いいインストラクターが絶対に必要です。 それらの条件がクリアーできれば、個別指導方式を取り入れられることを強くお勧めいたします。

経験からアドバイス

私はこれまで、授業方式、マンツーマン方式で運営しておりました。
しかし、その方式での限界と収益率の低さに愕然といたしました。
授業方式では、一生懸命作成したテキストで進めても、そのときには理解されて次に来られたときには、忘れられています。
「テキストの何ページに書いてありますよ。」と言っても、先生に聞いた方が早い。と言ってテキストを調べようとしません。私が一生懸命しゃべったことが、水の泡と化します。


今でもマンツーマン方式で教えている方もいらっしゃいますが、利益率を考えるとそれも避けた方がいいでしょう。e-ランニングもパソコンの操作方法が分からない方に、インターネットを使って学習できるでしょうか?操作方法が分かるでしょうか?パソコンの操作を覚えにきている人たちですよ。

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